子どもを育てる。
NHKの「おかあさんといっしょ」。
今日は愛知県刈谷市で公演。
そのファミリーコンサートに行ってきた。
息子・一茶へのX'masプレゼントといったところかな。
妻・祐子の一茶へ向ける視線が柔らかい。
それが愛しくてたまらない。
家族って繋がりは健やかでいられるんだよね。
きっと僕が望んで育んだものだからだろうね。
家族って何の為に作って、
その家族を何処に向かわせれば良いのか。
守るってどういうことなんだろう。
犠牲になること?
いや、そうじゃないはずだ。
これは僕の性分だから仕方の無いことなんだけど
どうも内へ内へ考え込んでしまう。
でも妥協はしたくないんだよね。
人生とは今・今・今の集積に他ならない。
もうこの僕も40余歳。
世間で言えば、
時の流れ・社会のシステムの中で
少しずつ「あきらめる」ことに慣れてしまった世代。
僕はたとえ一瞬・一瞬だけの再生であっても、
拳を握り締めて、もう一度自分が信じる何かに立ち向かう。
そういう根源である勇気を持っていたい。
子どもの視線が見るものは、いつも断片。
それだけではあまり意味を成さない、断片。
しかし、それら一つ一つの断片との出逢いは
素晴らしくとても新鮮なもので
子ども達は永く記憶に留めているだろう。
喜びであったもの、醜いもの、驚いたもの、神秘的なもの。
いつか子ども達が大きくなったとき、
鋭敏な感受性に「青春」が洪水のようにどっと襲ってくると
子ども達は、それに巻き込まれながら、
不意にすべての断片という記憶を紡ぎはじめる。
「子どもを育てる」というのは、そういう事ではないか。
いつか紡がれるモノが上質なものだけで紡がれるように。
思い出がとびっきり上等の宝物だけで組まれるように。
そういうキラキラした断片=パーツを贈りたい。
だって人間ってのは、
思い出を背負うからこそ生きていけるものだから。
学歴や肩書きじゃない。
息子よ、上等の宝物を胸に、すくすくと健やかに育ってくれ。
あたりまえの人間の、あたりまえの優しさ。
やっぱり人生ってドラマティックだし、
ドラマティックであってほしい。
だってその方が自分の人生を愛せるもの。
息子よ。
これからもとびっきり上等のドラマティックを織り込んでやるからな。
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■■■ Architect Design Office YAMATO 代表・野田 敏男