建築と茶道とデザイン。そして大和魂’s blog

愛知県西三河・安城市在住の建築家であり茶人・野田敏男の日記。

「?」デザイナー。

今、動いている現場の一件は、
僕のデザインした建物の中でも、
特に「天井高さ」に気を遣っている。

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よく「間取り」と言うけれど
それは平面的な意味合いが強い。
けれど。
実は縦方向の間取りも、とても大事な要素。
間取りというより『「間」取り』。

僕ら建築設計者は、
エラそうな言葉で言えばデザイナー。
何デザイナー?
平面方向にプラスして、
高さ方向をも考える「空間デザイナー」と僕は考える。
間取りの「間」は、空間の「間」でもある。

大空間の吹抜けはカッコイイ。
でもそれは店舗やパット見の話であって、
「暮らし」という住宅においてはベストだろうか。

押入れで寝たことは無いだろうか。
あの狭い空間の妙な落ち着き感。
茶室に入ったことはお有りだろうか。
和独特の落ち着き感は雰囲気の話だけだろうか。

そしてリズム。
一つの空間の中で天井高さが変わってくると
空間の中にリズムが生まれる。
部屋ごとに天井高さを変えると、
そのぞれの空間が持つ意味合いに「重み」が生まれる。

勿論、生活者を決して無視してはいけない。
生活者の体格・生活スタイル・価値観。
それらを統合して上での「空間デザイン」。

そして僕の信条の「実用性」。
それも十分に盛り込んだ上で、
空間デザインは十分に実現できる。

 

 

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