建築と茶道とデザイン。そして大和魂’s blog

愛知県西三河・安城市在住の建築家であり茶人・野田敏男の日記。

室礼。

毎年12月29日は実家で餅つき。
もう30余年になるかな。

29日は「苦ku餅」と言って嫌われるが
「福huku餅」と言って歓迎することもある。
まあ人間が決めた事だから何とでもなる。

ハロウィンやクリスマスは全く心が躍らないが
餅つきのような古来からの行事は何となく気合が入る。

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日本文化における稲の重要性。
「稲魂」や「穀霊」が宿る神聖なものとされてきた。
日本人において神聖な食べ物であり、
餅や酒は特に神聖な力が高いとされている。

祝い事や特別な「ハレ」の日に行う餅つき。
ひとりではできないため、
皆の連帯感を高め、喜びを分かち合う意味も有るそう。

神様がどうのこうのって言われるとよくワカンナイけど
今じゃすっかり衰えた父や母も、
たった数回だけど、杵を持って餅つくからね。

今でこそ飽食の時代だけど、保存食でもある餅は、
とびきり大切なものだったんだろうね。

こうしたものは過去の遺物では無く、
謙虚に向かい合い、行事=事を行う=実行すると動いたとき、
現在の僕らの生活にすーっと素直に入ってくる。

何かが得られるとか、結果がどうのこうでは無く、
関わる者の「姿勢」それこそが大事だと思う。

何か人の理屈だけでは計り知れない神聖な何か。
「八百万yaoyorozuの神」が日本人の倫理性の根源。
宗教が無くても日本人が「凜」「律」としているのは
そこだよね。

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日本人って、やっぱ素敵だよ。

 

 

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