建築と茶道とデザイン。そして大和魂’s blog

愛知県西三河・安城市在住の建築家であり茶人・野田敏男の日記。

行間。

最近2歳半の息子の為に、ジブリのDVDを良く観る。
となりのトトロ
魔女の宅急便
耳をすませば
天空の城ラピュタ
崖の上のポニョ
千と千尋の神隠し

まだカタコトを話し始めた息子・一茶だけど
えらく真剣に微動だにせず映像に喰いついてる。

ジブリ作品の良さって何なんだろうね。
かなり良いんだろうなっていうのはわかるけど。
だって2歳半の息子の観方が半端無いもの。
ただ理屈で上手く言い表せない。

詩人になりたい、と思った頃がある。
作文では無く「詩」。

昔、小田和正
「最近流行ってる歌は、全部作文でつまらない」
と言っていた。

作文は、そのまんま。
ただただ文章を書き連ねる。

詩は違う。
100言いたい事を1つの言葉に凝縮させる。
結果、行間に景色が見える。
だから100人が読めば、100人が違う情景を思い浮かべる。

ジブリ作品は明確な表現をしない処が多々ある。
それで良いと思う。
作品は製作者の手を離れた瞬間に「観る側」のものになる。
観る側の数は計り知れない。
あらゆる想いが、あらゆる数、存在すれば良い。

言葉は心を超えないね。
ならば背中で語るのか。
実はこれも限界がある。
だったら凝縮された言葉ならどうだろう。

それを長年追い求め、命を削ってきた人種がいる。
それが文学者だ。

最後には、
人間バンザーイ!
と高らかに声を上げながら
たった孤独hitoriで死ぬ。
それが文学でしょ。

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「賑やかな独り」を楽しもう。

 

 

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