未放吹毛剣。
昔の ある画像を探してたら
懐かしい写真に出逢った。
昔 師事してた、茶道の宗匠所蔵の掛軸。
『未放吹毛剣』
大徳寺の和尚が書いた骨太の書。
「未だ放さず吹毛suimouの剣」と読む。
吹毛の剣、とは、
実に切れ味の良い剣のこと。
上に向けた刃に、ふわっと羽が落ちてきただけで
真っ二つに切れてしまう。
それほど鋭い剣。
それほど鋭い剣で切らねばならないものとは。
煩悩、妄想、執着心 etc。
一刀両断に断ち切らねばならないモノは多い。
すべての しがらみ を切って自由になるために。
その為の鋭い剣を、
自分自身の心の中に持っていよう、という意。
少々ムズカシイ事を書いてしまったけど
これは茶席の「禅語」と呼ばれるもの。
茶道と禅宗はとても縁が深い。
禅語とは、禅宗の言葉。
そぎ落として、そぎ落として、
最終的に残った端的な言葉。
その御手本的な解釈はひとつだが、
広義的には人それぞれの解釈があって良いと思う。
年齢による解釈、立場による解釈、
その時の想いによる解釈。
色んな角度から解釈を考えるのも
それも、またオモシロキ。
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