職人の業waza。
とある有名なお寺に立ち寄った。
本堂を見た後の帰り道の庭園。
寒空の中、仕事をする庭師を見た。
何気なく通り過ぎようとする中、
僕はその足を止め、職人の仕事に目を見張った。
初めて見た。
「ピンセット」を遣う庭師。
苔の手入れと草取り、両方だろう。
この寺の庭園は9万㎡を超える。
ナゴヤドームおよそ2つ分。
すべてが苔に覆われているわけでは無いが
すべての苔エリアをピンセットでメンテナンスするのに
どれだけの人と時間がかかる?
それは気が遠くなるほど計り知れないが
きっとこの庭師達はやり遂げるのだろう。
しかも1回限りではなく、
毎年毎年、ずーっと昔から、
これからずーっと未来まで。
注目すべきは、
これは決して特別な職人技では無い。
丁寧さと根気があれば誰にでも出来る、ということ。
だけども。
誰にでも出来はしないだろう。
むしろ、出来る人は限られてくる。
それこそ「業waza」だ。
大事なコト、大切なコトって
意外とこういうことだったりする。
派手で楽しくなっちゃうようなコトって
そうそう有りはしない。
地道に地道にコツコツコツコツ。
丁寧に丁寧にコツコツコツコツ。
そういう裏打ち無しには
やっぱり大成って無いよね。
雪空といえば金閣寺だよね。
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