建築と茶道とデザイン。そして大和魂’s blog

愛知県西三河・安城市在住の建築家であり茶人・野田敏男の日記。

余裕と余白。

我が家は共働き。
家事も育児も臨機応変に、
手が空いた方がやれば良いと思う。


ギクシャクする時もある。
時には3歳の息子に潤滑油になってもらう(笑)

 

そうやって暮らしていると
家事も育児も特別なコトでは無くなってくる。

 

お互いに得てもあれば不得手もある。
それぞれに人間関係がある。
それぞれに哲学がある。

 

互いが補いあって生きているってコト。

 

「いい加減」で良い時もある。
「いい加減」は『良い加減』。

 

家事をやると良い点は、
これまたデザイナーとしての僕の視点だけど、
住宅の動線・機能性がハッキリと見えてくる。

送り手・創り手ではなく
「使い手」としての立場でモノが見えてくる。

 

今の世の中は
「創り手」がちょっと偉そうにしてる。
こういう世の中、ダイキライ。

 

そして細かなディティールにも目がいくようになる。
柳宗理のミルクパンとか、1人で感動したり(笑)

 

最近、家族を少し優先するようになった。
夕方に、息子と歩いて近くの公園まで散歩するようになる。

今までは車で移動した道程が
歩いて行くことによって、細かい風景までじっくり見るようになる。

急がず・焦らず・じっくり何かに取り組めば
良いディティールに気付くようになる。

 

現場があると言えども、基本的には設計士なので
頭を使うことが多い。オフィスでの作業も然り。

家事をやると必然的に体を動かす。
息子との散歩なんて、走ったり抱っこしたり(笑)

今までは精神だけが疲労していわゆる「病んでる」状態だったけど
今は肉体的にも疲労しているので、ストレスのバランスが良い。
これって実は凄く大事なこと。

寝る、だけで精神的なストレスって意外に減るもの。
体力的にも疲れればグッスリ眠れるからね。

 


便利さに頼り過ぎている時代だ。
それらに頼り過ぎて
その影響が、自分の生活や行動に何処まで及ぼすか、
という考え無しに生きてると、とても危険だ。

 

一見、無駄で煩わしいと思える家事や育児も
自分の生活を自分で責任取る、
という意味ではとても大切だし、
無駄は無駄で意味がある。

 

無駄=余白=余裕、と言いたいくらいだ。

 

最近の僕の住宅デザインは
できるだけ大きな面積の「ただの土壁」という余白を創る。
あえて何のアクセントも入れない。

 

その余白こそが、生活に余裕を与える。
無言のメッセージなんだ。

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