自己存在証明。

自分自身が何者なのだろうか。

それがわからなくなりそうだから
表現を続けている。

僕がデザイナーとして在り続ける理由のひとつ。

それを探し続けることで
「自分」というものを感じて
生きていられるのかもしれない。

　僕の行う行動が
　ほとんど無意味だとしても

　それでも僕は
　それをやり続けなければならない。

　それは僕が何かに影響を与える為では無く
　僕自身が、世間から変えられない様にする為。

勝ち負け、という言葉がある。

たとえば
今この日本では
かってないほど政治経済に
権力と偽善がはびこっている。

その中で、ささやかであっても
自分がそのような社会に変えられない
理念と行動を維持し続けられるならば
それは勝ち続けると、いえる。

逆に言えば
権力を持った為政者が
人のあるべき生き方を殴り捨てて
国家経営主義に突っ走らなければならない。

そのようなポジションに甘んじてるということは
その人は一見、勝っているように見えるけど
世間に変えられているという意味では
負けているということ。

「役職」という仮面を被り続けた人の晩年は
自分の無い、雲を掴むような虚しさの年月を
生きなければならない。

それはどんな仕事でも同じ。
為政者であろうが、サラリーマンであろうが。

表現者というのは、とどのつまり、
そういう心を人に伝えていく役割を担っている気がする。

少なくとも、僕はそうありたい。

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