建築と茶道とデザイン。そして大和魂’s blog

愛知県西三河・安城市在住の建築家であり茶人・野田敏男の日記。

床の花。

 

友人を茶席に招いた。

 

社会人スタートしたばかりの初々しい友人と
社会人に一端のピリオドを付け
新たなるスタートを切る友人。

 


茶席において床の間の花は、
重要な意味を持つと思う。
重要な位置付けであると思う。

 


ちょうど桜の時期。
桜の大きな枝物も手に入れることは可能だったが
あえて庭の椿とした。

 


今まさに咲かんとする蕾。
そして葉の裏側まで見せてしまう
通常ではあまり用いない
もう一本の枝葉。

 

 

僕の想いとしては、こうだ。


  不恰好かもしれない。
  それでも良い。
  格好良さを余り追わず
  表と裏、ありのままを見せればよい。

 

  虫喰いがあってもよい。
  明後日の方向を向いててもよい。

 

  ほころび始めた蕾のように
  今まさに
  今日より明日の自分へ向かうために。

 
     華やかな桜ばかりが花じゃない。
  ただ一輪、自分なりに咲いてほしい。

 


花はそこにあるだけで
ただ美しいわけでは無い。

 

人が愛でて、美しさを見い出し
その花を生けようとして
初めて、その美が際立つ。

 

 

 

亭主としての
僕の想いが強すぎただろうか。

 

でも、それくらい
想いを伝えたい相手であった。

 

僕なりの
「一期一会のおもてなし」
は、こういう形だった。

 

結果的には
至らぬ点もあったかも知れない。

 

しかし行動したからこそ
発見された至らぬ点。

 

行動を起こした者にしか得られぬ経験。
それをひとつひとつ踏まえて
転がるようにぶつかるように
角ばった石がいつか丸くなるように。

 

人として丸くなれ。
柔らかくなれ、という意味では無い。

 

角が無くなった石は弱点が無い。
どこからの衝撃にも強く耐え得る。

 


そんな生き方を願う。

 

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