建築と茶道とデザイン。そして大和魂’s blog

愛知県西三河・安城市在住の建築家であり茶人・野田敏男の日記。

御蔭様。

晴れ男が功を奏し?
雲が晴れ、気持ちよい天気の中
「昆布座学・昆布ランチ・本格茶会_2017-06-11」
を行った。

 

スタッフ6人中の4人は京都・大阪から。
参加者の最遠方来訪も大阪から。
参加費用額は弊社過去最高。
会の内容は3種という詰め込みよう。

弊社での新しい試みオンパレードで
一抹の不安を抱えていた。

にもかかわらず、 
過去最多の参加者&盛り上がりの中、
会を終えることができた。


スタッフが全員主催者。

スタッフ全員が頑張った。
でもやはり主役は「参加者・御客様」。
皆さんの笑顔が最高だった。ノリも良かった。
みんなの笑顔がキラッキラッしていた。

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僕には妙なクセがあって
関わる人達がワイワイやって幸せそうなとき、
そこから僕は少し離れるようにする。
僕はそのお膳立てが出来ればそれで良くて
楽しんでる皆を少し遠巻きに見ていたい。

 

そして告白するならば。
実はその風景が僕には少し哀しいんだよね。
何でだろう。
きっと愛おしくてたまらないから
哀しくなるんだろう。

 

別に悲哀というわけではない。
楽しければ楽しいほど
愛すれば愛するほど
そこには「限り」というものが
わざわざ輪郭をハッキリさせて僕に迫ってくる。

 

だから限りあるものこそ、尊い
だから哀しい。
悲しいんじゃない。
とてつもない愛を込めるからこそ哀しい。


求められれば
とことんまでやってしまうのが僕の心情。
良くもあり悪くもある。
これはもう性分だから今更変えられない。
仕方ないね、と笑うしかない。

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生かされている。
と、つくづく思う。
そんな事を身に沁みて感じるようになったのは
40歳を過ぎてからのことだ。

 

周りの人には感謝ばかりだ。
何か恩返しをしなければ、とも思う。
しかし上手い恩返しも見つからない。
自己満足に陥れば元も子も無い。

そういえば大好きな作家・中原中也
こんな詞を書いている。

 <「これが手だ」と、
  「手」という名辞を口にする前に感じている手、
   その手が深く感じられていれば良い>

僕はその言葉に救われていた。
理屈優先的に恩返しをする必要も無い。
人から受けた恩を深く深く腹の底から感じていれば
きっと僕の立居振舞にそれは表れる。
僕はそれがきっと何らかの恩返しに繋がると
今の僕は信じて止まない。


この会で初顔合わせの方達が
あれよあれよと仲良くなっていく。

小さな交差点が幾つも生まれた、この会。
小さな点でも、幾つもが重なれば面積を持つ。
体積を持つ。重量を持つ。

それはもはや点じゃない。
球だ。
小さな球も集まればドデカイ球になる。
熱を持つ。エネルギーを持つ。
魂の塊となる。

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僕は思った。
ここには「楽しければ良い」と思うものは
一人もいないと。

 

生きることに、悩み・哀しみ・怯え、
それでも砕けた腰をヨイショと持ち上げ
前へ進むことの辛さ・恐さを知りながらも
それでも前へ進もうとする。
それぞれが各々のドラマを背負い、
誰に踊らされたわけでもなく、
それぞれが「己の足」で集ってくれた。


ゲーテの言葉を思い出す。

 <ひとりで石を持ち上げる気がなければ
  ふたりでも決して石は持ち上がらない>

と。


今日の集まりが
ただの勉強会・ただのワイワイ会ではなく、
「私も頑張ろう」と何かのきっかけになればと願う。

 

あの人の生き方が自分への。
自分の生き方がアノ人への。
何らかのきっかけになれば。

 

うわっつらでは無い。
その1歩奥先を見つめられる・気付ける人間でありたい。

 

改めて思う。
実に気持ちの良い会だった。

最後にもう1度言いたい。
「みんな、心から感謝します」。

 

 

 

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