建築と茶道とデザイン。そして大和魂’s blog

愛知県西三河・安城市在住の建築家であり茶人・野田敏男の日記。

我が家は平屋18坪。

お客様に僕が良く言う言葉。

 

「大きい家=良い家、じゃないですよ。」

 

今の時代は
大きな空間を求める傾向が強い。

 

でも果たして、それは本当に必要?

 

昔は大きな家に住むことが一つのステータスだった。
田舎は今でもその傾向が少なくない。

 

でも同時に「質」も上がっただろうか?
簡単にイエスとは言えない。

 

むしろ少しでも安いコストで
ただ大きな家を建てる、そんな家が増えたように感じる。


そしてむしろ質は下がった。

 

町並みも良くなったとは到底思えない。
家は狭義的には個人のものだけど
広義的には街のモノだ。

 

面積へのコダワリは程々で良い。

 

機能的で、動線もスムーズで
必要な量よりチョッピリ余分があれば
ぞれで充分。

 

そこで余ったコストを
質を上げることに使ったほうが
よっぽど快適に暮らせる。


量を求める時代は終わった。

 

心地良い空間で大らかに豊かに暮らす。
それで幸せに暮らす。

 

それが当たり前な時代が来ることを切に願う。

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立居振舞 たちいふるまい。

礼儀作法って何だろう。

 

多くの人は
先ずは堅苦しいイメージを連想するだろう。


でも実はそうじゃない。

 

礼儀作法は
元来、人と人との関わり合いにおいて
他者を大切に思う心を基底に
美しさと合理性を重んじたもの。

 

そして
人間関係を円滑にする判断基準のひとつとして
相手への配慮を如何にして形に表すかということ。

 

「こうするべからず」
では無い。

「何故こうするのか」
という問いから答えがある。

 

 

礼儀作法のひとつの行動基準に
「美しさ」がある。

 

このときの「美しさ」とは
わざわざ作って見せるものでは無く
人間の自然な動きに基づいた
流水のような滑らかで無駄の無い美しさ。

 

言い方を変えれば
本来の礼儀作法とは
決して固苦しく窮屈な動き、では無く
「美しい身のこなし」、となる。

 

 

礼儀作法の真髄に
「時宜zigiによるべし」
とある。

 

これは今風に言えば
「TPOに合わせる」ってこと。

 

その状況に応じて
臨機応変に的確なコミュニケーションを取れ
ってこと。

 


「心」はいつの時代も普遍的なものだけど
「形」は時代によって様々に変化する。

 

その為の基底を整えたい。


美しい立居振舞を。

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嫌なコト。

俺は、自称・デザイナー。

 

デザイナーっていうと
なんだか格好が良さそうだけど
これほど正体が曖昧な職業も無くてね。

 

若い人達はデザイナーに凄く憧れるんだけど
金には中々結びつかなくて
飯も食えない輩のパーセンテージの方がずっと多いんだ。

 

今の若い輩に、その選択肢の覚悟はあるのかな。


実は今の大人にも問題があるんだよ。
立派な背中を見せられてる大人、少ないよね。

 

実は、大人の問題だよ。

 

俺を含めた大人達。
もっとしっかりしないとね。

 

自分が挫折したり
自分が本当に精神的に弱くなったりして
そこでどうやって奮い立たせるか。

 

マイナスからゼロへ持っていく力。
それが人間力だ。

 

あいつに頼ろう、
こいつにすがろう、
じゃないんだよ。

 

俺が先頭切って行くぞ!
って気概が欲しいね。

 

だんだん大人になるに従って
見栄とか、過去の栄光とか
追いかけるようになる。

 

そういうもので
自分を良く見せようとする。

 


それが一番、嫌なんだよ。

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窓や出入り口。

住まいの快適性は
窓や出入口などの
「開口部」をどのように取るかで大きく異なる。

 

良き建築家に絶対的に必要なモノ。

幾つかあるが、たとえば
「敷地を読み取る力」。

 

言い換えれば、敷地の潜在的な魅力を
五感で想像し、理解する能力のこと。

 

視覚的に見える景色をはじめ
周囲から聞こえる音、香り、風が肌に触れる感覚などを
トータルとして読み取り
『家』というものに上手にまとめて反映させていく。

 

たとえば。

住む者と庭を一体化させたいとか。
遠くの景色を借景として取り込みたいとか。

ダイナミックに開口部を取るのか。
あえて小さな窓でアート的な眺めとして
開口部を創るのか。

 

この微妙なさじ加減が設計の醍醐味。
建築家の技量が問われるトコロ。

 

まっさらな敷地の上に初めて立ったときの気持ち良さ。
住まいの完成後にはもっと大きな心地良さとなるよう。
もっと魅力的となるように。

 

そんなデザインをし続けていきたいね。

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ぷろぽーしょん。

居心地が良い。
気持ちが良い。
落ち着く。
美しいと感じる。

 

人の心は
空間によって大きく左右される。

 

そこに深く意味を持ってくるのが
部屋の大きさや
天井の高さや
窓の位置・カタチや
柱の太さや
梁・桁のサイズや
ドア・戸・造作材の比率。

 

これらのような
「プロポーション」が
大切なのではないだろうか。


そしてそれは、建物毎に違う。
住む人・使う人によって違う。

 

プロポーションの最適解を導く普遍的な公式は
見つからないとしても
それを可能にするヒントはある。


必ずある。


それを導くエンジニア・デザイナーで
ありたいと思う。

 

完全な大正解は無い。

 

だけれども
限りなく近づける努力はゼッタイ必要。

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センス。

「美」っていうのは
対象物にあるものなのか。

 

否。

 

僕はそうは思わない。

 

美、とはそれを観る人の心中にあるものだと思う。

時には、世間では平凡とされているものが
自分にとって、美を見い出すこともある。

 

僕はそれを「魂の深さ」と言い表したい。

 

道端に咲く一片の草花にも「美」はある。

 

ひとつの何ということは無いものを
美しいと感じるか、そうで無いかは
それを見る人が今までどれだけ深く人生を見つめ、
どれだけ深く存在に触れようとしたか、
だと思う。

 

言わば「魂の瞳」だ。


魂の瞳のコトを、今どきの言葉で言うなら
「センス」という言葉が相応しいだろうか。

 


僕の持論だが
センスに良いも悪いも無い。

 

ただ一点。

「磨かれてるか、磨かれていないか」

「磨こうとしているか」

 

それに尽きる。

 

それに恥じない生き方をしているか。

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教養。

  『知は力なり』 ― フランシス・ベーコン

 


約400年前、英国の哲学者はこう言った。

 

知識とか知恵とか教養とか。

その一個人だけが持ち得る「知」の財産。

 


昨今はあらゆるジャンルで
専門的・実用的・テクニカルな知識。
狭義的なそれらが過分なくらいに重要視されてきた。

 

その反面、
深く広い「知」の体系。
いわゆる『教養』は軽んじられてきた。

 

各界の最前線で活躍するにも
国境を越えて楽しいコトにチャレンジするにも
時代の行く末を見通すにも
様々な教養を身に付けておく必要がある。

 

これは既に世界共通認識と言っても良い。


「知」の財産の良いところは大きく2つ。

  「古くならない」
  「他人に奪われない」

 

そして生き方を豊かにして
仕事でも強力な味方になる『教養』。

 


情報が溢れ、物事の本質が掴みにくい今の時代。
本質を見抜く力・本質を楽しむ力として
『教養』を学ぼう。

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