建築と茶道とデザイン。そして大和魂’s blog

愛知県西三河・安城市在住の建築家であり茶人・野田敏男の日記。

我が家は平屋18坪。

お客様に僕が良く言う言葉。 「大きい家=良い家、じゃないですよ。」 今の時代は大きな空間を求める傾向が強い。 でも果たして、それは本当に必要? 昔は大きな家に住むことが一つのステータスだった。田舎は今でもその傾向が少なくない。 でも同時に「質」…

立居振舞 たちいふるまい。

礼儀作法って何だろう。 多くの人は先ずは堅苦しいイメージを連想するだろう。 でも実はそうじゃない。 礼儀作法は元来、人と人との関わり合いにおいて他者を大切に思う心を基底に美しさと合理性を重んじたもの。 そして人間関係を円滑にする判断基準のひと…

嫌なコト。

俺は、自称・デザイナー。 デザイナーっていうとなんだか格好が良さそうだけどこれほど正体が曖昧な職業も無くてね。 若い人達はデザイナーに凄く憧れるんだけど金には中々結びつかなくて飯も食えない輩のパーセンテージの方がずっと多いんだ。 今の若い輩に…

窓や出入り口。

住まいの快適性は窓や出入口などの「開口部」をどのように取るかで大きく異なる。 良き建築家に絶対的に必要なモノ。 幾つかあるが、たとえば「敷地を読み取る力」。 言い換えれば、敷地の潜在的な魅力を五感で想像し、理解する能力のこと。 視覚的に見える…

ぷろぽーしょん。

居心地が良い。気持ちが良い。落ち着く。美しいと感じる。 人の心は空間によって大きく左右される。 そこに深く意味を持ってくるのが部屋の大きさや天井の高さや窓の位置・カタチや柱の太さや梁・桁のサイズやドア・戸・造作材の比率。 これらのような「プロ…

センス。

「美」っていうのは対象物にあるものなのか。 否。 僕はそうは思わない。 美、とはそれを観る人の心中にあるものだと思う。 時には、世間では平凡とされているものが自分にとって、美を見い出すこともある。 僕はそれを「魂の深さ」と言い表したい。 道端に…

教養。

『知は力なり』 ― フランシス・ベーコン 約400年前、英国の哲学者はこう言った。 知識とか知恵とか教養とか。 その一個人だけが持ち得る「知」の財産。 昨今はあらゆるジャンルで専門的・実用的・テクニカルな知識。狭義的なそれらが過分なくらいに重要視さ…

整理整頓。

テレビや写真やネットetc。あらゆる国のあらゆる文化は家に居ながらにして容易く知り・見られる。 ある意味、日本の家庭って一番雑然としているのかも。整理整頓、という意味で。 昔の日本の家庭は物が少なかったからスッキリしていたけど経済的に豊かになる…

精神の軸。

すっきり目覚めて「よっしゃー!」とエンジン全開の日もあれば なんとなく体がダルくてまったくもって全てが切れ味悪い日もある。 そして明日はどんな日になるかワカラナイ。 だったら今日という1日の終わりに良いことも 悪いことも 全てリセットしてみる。…

日常の吟味。

僕がモノを選ぶ際に気をつけていること。 それは、既成の価値観に対して寄り掛からないこと。 誰が作ったとか、誰がどう評しているのか、とか。 一時期はそれに熱心だった頃もあるけど、気付いてみれば、実はソレはモノに付随している肩書きを学んでるだけだ…

いい家って。

いい家。って何。 解釈の仕方はゴマンとある。 建築設計を行うものはデザイナーだと思う。何デザイナー? 空間デザイナー。 空間の心地良さは五感で感じるもの。目に見えない「空気感」がもたらすモノは大きい。自然の働きを活かしながら、いい空気感を創る…

仕事の流儀。

○用件は溜め込まない。 ○案件に対して迅速でダイレクトなレスポンス。 ○個人的な想いは入れない。 ○明快な回答を出す。 ○回答に余計な背景は入れない。 ○図面に説明文は不要。 図面から直観できることが全て。 ○禅問答をしない(抽象的な質疑応答をしない)。 …

ぬくもり。

人を愛すれば当然、束縛や嫉妬や、やっかみがあるわけだし、「愛してる」と言った時点から哀しみと痛みはついてくる。 その苦しみから逃げずに愛し貫き通したときたとえ それが 終わったとしても最後に、温もりみたいなものが残る。 その温もりこそが人間の…

余裕と余白。

我が家は共働き。家事も育児も臨機応変に、手が空いた方がやれば良いと思う。 ギクシャクする時もある。時には3歳の息子に潤滑油になってもらう(笑) そうやって暮らしていると家事も育児も特別なコトでは無くなってくる。 お互いに得てもあれば不得手もある…

シンプルって。

あらゆるジャンルであらゆる形で、モノが過多な時代。 「シンプル」という言葉を想い、心焦がれた人も少なくないはず。 でも「シンプル」って考えてみると実はこれがムズカシイ。 僕は建築やデザインで考えたい。 シンプルといってもスタイルは人それぞれ。 …

日本の美しいモノ。

日本の美しいモノを大切にしたい。 そう言ったら、きっと誰もが「そうだよね」と言ってくれる。 しかし。その片方では実際に多くの日本の美しいモノが失われつつある。 建築の世界でいえば、たとえば和室。 和室というものが無くなっても「和の精神があれば…

今こそ、日本。

日本文化と伝統。今そこに改めて注目されている。 今まではモダンなスタイルを前提としつつフレーバーであったりトッピングであったりして「和」が取り入れられることが多かった。 言わば「和」では無く「和風」。 最近は大元となるエッセンスを学ぼう・考え…

儚く壊れやすい。しかし強い。

僕らは気付いてみると何でも丈夫で長持ちで便利なものを求めている。意識的にしろ無意識的にしろ。 そんな生き方を脇目も振らずに走っているうちに何か忘れてしまったことが無いだろうか。 弱いからこそ、大切にする。儚いからこそ、愛おしく扱う。 弱く儚く…

乾いた建築。

乾式工法・湿式工法と言う言葉を耳にしたことはないだろうか。 カンタンに言えば、湿式工法は、現場で水を使う工法のコト。代表例は土壁塗り。 乾式はその逆。水を使わない。サイディングとか板金とか。 時間とコストがかかる。職人の技量にも左右される。 …

61歳の誕生日。

何を求めるのか、何処へ行くのか。 それが問題だ―。 俺の永遠の憧れである男。 長渕 剛。 彼が本日9/7、61歳の誕生日を迎えた。 実に39年間、日本の音楽シーンの第一線を走り、 そのうち33年間を俺は1ファンとして注目してきた。 どんなジャンルにも属さな…

好きなカップ。

Myオフィスには たくさんのカップが並ぶ。その中の お気に入りをひとつ。 特に凝らずに 真っ直ぐに立ち上がる 黒いマット調のカップ。サイズも 小さすぎず大きすぎず。手頃な厚さも頑丈で 使い勝手が良い。そして何と言っても 一番のお気に入りは 底にチラッ…

細部。

我が家のダイニングライト。 手元までしっかり明るく それでいて眩しくない。 それは光源(電球)そのものが シェードから はみ出して無いから。これ、プロでも わかっていない人、多い。こういう小さな積み重ねが 良い空間を創る。「神は細部に宿る」 H P h…

共感。

最近ポツポツと 「長渕剛に興味があるんだけど どの曲から聴いたらいい?」 という相談を受ける。しかも若い方から。 とっても嬉しいコト。 まずは月並みだけど最新のBESTアルバムを薦める。 もうひとつは最新のオリジナルアルバム。なぜなら最新の等身大の…

眠い。

眠い。 ああ眠い。 メッチャ眠い。秋の夜風が心地よくて 本当に眠い。もう限界。心地よい寝心地の気持ち良さ。 睡眠バンザイ。お休みなさい。 H P http://adoyamato.com/ □□□ 住宅・店舗・設計・企画・新築・リフォーム・リノベーション ■■■ 愛知県 西三河…

ピンチはチャンス。

無理して 苦難に立ち向かえ!なんて言う つもりは無くて。ただ どんな状況であろうと チャンスに なり得るってこと。 同じ物事でも 受け取り方や考え方で これからの流れは全く変わる。人生を左右するのは 出来事、じゃない。受け取り方、ひとつだ。 だから…

子ども。

月並みな言い方だけど。子は宝だ。 希望だ。子どもという希望こそが未来だ。 H P http://adoyamato.com/ □□□ 住宅・店舗・設計・企画・新築・リフォーム・リノベーション ■■■ 愛知県 西三河 安城市の建築デザインオフィス ■■■ Architect Design Office YAM…

怒りのコントロール。

イギリスにこんな諺がある。 Sticks and stones may break my bones, but words will never harm me. 石や枝を投げられたら 骨が折れるかもしれないけど 言葉にはその力はない。 つまり 何を言われても手を出したり過剰に反応することなくひとつの意見として…

頂(テッペン)。

大きな仕事を ひとつ、終えた。 家族でささやかに打ち上げをする。無くてもいいんだけど こういう区切りも大事だ。まずはパーッと放出する。 そして少しリラックスをする。 落ち着いたら 次のテッペンを睨む。 ひとつの山を越えたら そこから下を見下ろす人…

リズム。

地球のリズムは 太陽のリズム。我が家は 太陽の光で目が覚めるように カーテンの上部がレースに出来る仕組み。夜は 晩御飯を食べ終えるのを境に 少しずつ照明を落としていく。 眠り。 良い眠りは脳と体を上手に休める。 光と空気感。 上質のリラックスに不可…

体調不良。

久々に体調が悪い。夏風邪か? 夏バテか? 過労か?個人事業主は 自分が止まると 100%仕事も止まる。勢いやノリだけでは 済まされない。 仕事に余裕を作っておくことは大事。世の中に絶対は無い。 珍しく最近は 仕事に余裕がある。意識的に自分で 余裕を作ろ…