建築と茶道とデザイン。そして大和魂’s blog

愛知県西三河・安城市在住の建築家であり茶人・野田敏男の日記。

荘子 soushi。

荘子soushiという銘の菓子がある。

荘子とは、中国は宋の時代の思想家。

荘子といえば胡蝶(蝶の異称)。
胡蝶の夢】というお話がある。


  荘子は自分が蝶になって自由に舞っている夢を見ていた。
  ふと目覚めたとき、荘子は思った。
   今の自分の体は紛れも無く人間の姿だ。
   さっきまでは蝶である自分に少しの疑いも無かったのに。
   むしろ疑いという概念すら無いほど舞に夢中であった。
 
  荘子は考えた。
   自分は蝶である夢を見たが果たして本当にそうか。
   本当は蝶である自分が本当で
   今は人間になっている夢を見ているのではないか。

  どちらが夢で、どちらが現実か。
  それは本当に区別がつくだろうか。

  夢の中の蝶は、
  目覚めるまでに自分が蝶以外のものだなんて
  露とも思う余地すらなかったように、
  人の人生も一夜の夢。
  それに気付かずに人は生きているのかも知れない。

 


と、いうお話。


そこに明確な答えは存在しない。


人生とは本当に、誰かの見ている夢かもしれない。
もし、そうだとしたら、
精々佳い夢を見ることにしましょう。

なぜなら。
いつか目覚めたときに
『あれは佳い夢だった』と
楽しく想いおこせるように。

 

・・・なんてのも、ロマンチックじゃない??

そういう銘の御菓子を頂きながら、
そんなお話をし、夢に想いを馳せる。

「だから蝶が飛んでるんですね」とか。

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そんな「間」を楽しめる茶の湯の空間が
僕は大好きです。

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     ■■■ Architect Design Office YAMATO  代表・野田 敏男